持っているもの、持っていないもの
さて、今年も残すところあと2日となりました。2015年はただひたすら仕事が忙しくて、正直何もできなかったです。来年はもっと余裕を持って、自分と周りの人がハッピーになれることに尽力したいですね。ところで、最近休みはあちこちに出かけることがあって、天王寺駅をよく利用するのですが、そこでビッグイシューを売ってる60代くらいのおじさんによく会います。ビッグイシューは約30ページ350円の雑誌で、ホームレスの人々が自立をするために売っています。私は雑誌や冊子を制作する仕事しているのですが、先輩から「大人になったら一度でいいからビッグイシューを買いなさい。社会貢献にもデザインの勉強にもなる」と言われてたんです。そんなこともあって、先日ちょっと勇気を出しておじさんに「買います」と声をかけたら、めっちゃくちゃいい人で優しく紳士的に対応してくれました。たぶんおじさんは慣れてるんでしょうが、私の「怖い人かな、どう接していいかわからないな」というビミョーな空気も察してくれて、努めて明るくしてくれたように思います。社会貢献なんてほとんどしたことのない若ゾウの最初の第一歩にお気遣いいただいて、その温かい気持ちが嬉しかったです。きっとね、社会貢献って一方通行じゃないんでしょうね。自分の持っているものを渡すと、自分が持っていないものをくれる。そんなことの繰り返しのような気がしました。そしてその法則は、私たちの周りであふれ返ってるものなんだと思います。仕事でも野球でも、私がみんなに与えられることもあれば、みんなから与えてもらえることもあるんでしょう。大人になるたびできることも増えますが、自分はなんでもできると勘違いしないで、この社会はお互いに迷惑かけながら、助け合いながら成り立ってるものなんだと肝に銘じておきたいです。ということで、今年はどっかで読んだ記事からこの言葉を紹介しておきますね。「自分の強さは相手の弱さ、自分の弱さは相手の強さ」。ちなみに来年はサル年、そう、アッフェ(=ドイツ語で猿の意味)の年ですが、お互い得意なことも苦手なこともあると思うので、みんなで迷惑かけあいながら助け合って、いい1年にしましょう!
2015年12月30日 14:46 | カテゴリー:逸球入魂コラム