やり残してこその人生
毎年恒例の今年の「ひとこと」を書く時期になりましたが、こんなときくらいしかちゃんと1年を振り返らないので、これも良い行事かと最近は思います。さてタイトル「やり残してこその人生」というのが、2022年で私が最も心に残った「ひとこと」です。「おい!ハンサム」というドラマで出てきたんですが、『冷蔵庫のネギをジャストに使い切ることは難しい。むしろ使い切ることに縛られて、大切なことを忘れてはいけない』という話です。そこから転じて、誰にとっても中途半端に終わって後悔が残ることがある。誰にとっても必ず途中で終わりがくる。だからこそ、やり残しを恐れずにきちんと悩んで苦しんで「今」を生きよう。そんな内容だったと思います。ドラマはコメディなのでそれほど重苦しくはないのですが、真理をついたなという感想ですね。野球選手で「区切り」といったら「引退」ということになると思うんですが、やりきったと思って終われることもあれば、思いもよらないことで不完全燃焼のまま終わることもあるでしょう。私の場合は、キレイに終わろうとか、かっこよく終わろうとか、そんなことをやろうとしてもたぶんできない気がします。ボロボロになって思うようにできなくなっても、きっと悩みながら、迷いながら続けていくんだろうなと思います。ネギを上手に使い切れないように、私も自分の人生にうまく区切りをつけて生きていけるタイプではないので、だからこそ「やり残してこその人生」が響くんですね。後悔することはたくさんあるけど、それでも一生懸命生きろ、ということなのでしょう。野球に限らずですが、モヤモヤを抱えながら今の自分とちゃんと向き合って、もがいていきたいと思います。自分に、もがいて苦しんで後悔できる機会が与えられるだけ、本当にありがたいことだ。
それではみなさま、2022年もたいへんお世話になりました。この年はアッフェも関西大会などで活躍でき、応援してくださったみなさまに心から感謝申し上げます。2023年がみなさまにとって心温まる1年になりますように。
2022年12月28日 22:55 | カテゴリー:逸球入魂コラム