大阪アッフェ情報

帰るところ

先日、私の最も愛すべき場所であったバッティングセンターが閉店しまして、今も真っ暗なバッセンの横を通るたびに胸がチクチクと痛くなります。その上、同じ時期に実家も引っ越しがありまして、長年愛着のあった場所が次々になくなってしまって、寂しいというか、拠り所がなくなるというか、そんな気持ちになりました。膝がっくり、心がポッキリ、胸がぽっかり、腹の底がスカスカになる、そんな心細い気分ですかね。こんなにショボくれた2ヶ月はなかったですが、それに加えてえげつないくらい仕事が忙しくなって、きっちり悲しむ時間もない。なんと理不尽な。イライラとモヤモヤとショボショボと、そんな全部終わった気持ちで実家の引越し先(すなわちシン・実家)に行ったらですね、なんかオトンもオカンも新しい生活を楽しんでいるんですよ。「ちょっと不便になったけど、前が便利すぎたからね」とか「ここは集会所で体操教室や文化教室があって行ってみようかな♪」とか。あれ?なんか感傷的になってるのは自分だけか、と拍子抜けしました。でも、少しウキウキしている両親を見ていたら、私も気持ちが楽になったというか、これでよかったなと思えますね。古いものを捨てたら、そこに新しい何かが入ってくる、そういうことなのでしょう。前の実家には小さい頃からの思い出もあって、あそこに戻れないのは寂しいのですが、結局自分が帰る場所はオトンとオカンの居る場所なので、それがどこになろうと変わらない気がしてきました。あんなことがあった、こんなことがあったと話すのもその人たち。思い出も愛着も全部、その人たちのところにあるんだなと思います。結局、帰るところは「場所」ではなく「人」なのでしょう。そう思えばうちのチームも、そうやっていつでも帰ってこれる優しくてあたたかい場所、つまりそういう「人たち」であり続けたいですね。人は、人のところに帰るんですよ。そのことを忘れずに。