恥をかこう
毎日毎日、終わりの見えない仕事のプレッシャーで心が折れています。もう南の楽園とかに行きたいな…。ところで先日、電車に乗っているときにある出来事に遭遇しました。スマホでゲームをしていると、ふと視界の隅に挙動不審な人が映り込んできたんです。見ると、おじいさんが「くの字」にカラダを曲げた状態でフラフラ立っているんです。しかもたくさん席が空いてるのに座ろうともしない。何ナニ?酔っ払い?座りたくないのかな?と思いながら、周りの人も様子を伺っていたんですが、誰も声をかけない。え〜、誰か助けてあげてよ!と思ってたら、だんだん頭が床につくくらいカラダが曲がってきたので、さすがにアカン!と慌てておじいさんの脇を抱えて席に座ってもらいました。で、「大丈夫ですか?どこか具合が悪いんですか?」とおじいさんに再三聞いたんですが「大丈夫じゃ!」と突っぱねられるばかり(笑)まあ、大丈夫そうだったし、私は次の駅で降りなければいけなかったので、「何かあったら駅員さんに言ってくださいね」と伝えて降りましたが、人助けをしたのにナゼかちょっと恥ずかしい気分になりました(笑)なので翌日、会社の課長に「だいたい、近くにいる人が助けてよ。遠くの席の自分が走り寄って助けるっておかしくないですか?」とブチブチ言ったら「でも、わからなくはないわ。助けを必要としているかどうかわからないときは人は動けないものよ」とのこと。「私も妊婦さんと思って席を譲ったら、ただのふくよかな女性で、恥をかいたわ笑」なるほど、確かにそういうことがあるから躊躇するなと思っていたら、最後に課長が一言「でもね。見過ごして大変なことになるくらいなら恥をかこう、そう決めてるの」。そうですよね。ハートにずしんと響く言葉です。助けいたけど、いろんな気持ちがよぎってすぐに手を差し伸べられないとき、この言葉が迷いを断ち切ってくれそうです。結論、人を助けるときは「恥をかくかもしれないけど構わない」という勇気を持って全力で助けよう。そんな気持ちになった一件です。
2018年5月19日 17:07 | カテゴリー:逸球入魂コラム