逸球入魂コラム

譲れない夏

わたくし、通勤途中にお気に入りのサンガリアの自販機があるんです。夏場はノドが乾くのでよく買ってるんですが、先日そこでお茶を買おうと自転車を止めると、3歳くらいの女の子とそのおじいちゃんがスッと横から入ってきたんです。まあ、どっちが先とも言えないタイミングだったのでお譲りしたんですが、女の子がジュースを買った後に私がお金を入れると、小銭が反応しなくて自販機からお金が出てきたんです。あれ?この小銭ではダメなのかな?と思って違う100円玉を入れてもやっぱり小銭が落ちてくる。数回やってもダメなのでおかしいな?と思ってよく見ると、なんと当たり付きの自販機で、先に買った女の子に「当たり」が出てたんです!サンガリア自販機では当たりが出るともう1本オマケにもらえるんですよね。で、慌てておじいちゃんに「当たりが出てますよ!もう1本もらえるんです!早く押さないと!」と声をかけたんですが、「え?ええ?」と迷っているうちに当たりのランプが消えてしまいました。「あー、残念ですね」「まあ、どうせオマケやからええよ」みたいなホンワカした会話をして別れたんですが、よく考えたら私が譲らなければ私が当たってたんですよね?なんやろう、いつも幸せの手前で誰かにもってかれるような生き方をしている気がする。夏はバーゲンの季節ですしね、欲しいモノは誰にも何も譲らないシーズンにしてやりますよ!

ともに戦う!

けーちゃん先日、うちのメンバーでプロボクサーのKチャンのプロ第2戦が大阪府立体育館でありました。メンバー4人とスペシャルゲストの合計5名で会場に駆けつけたんですが、ボクシングの試合が初めてだったのでワケがわからず会場で右往左往徘徊するばかり。ちゃんと応援できるのか心配でしたが、Kチャンの母上と高校時代のお友だちの誘導でなんとかベストポジションを確保できました。で、試合が始まったら大きな声で応援しようとみんなで話してたんですが、なんせボクシング用語があまりわからないし、どれが有効打なのかもわからない。とりあえずKチャンのセコンドやスタッフの方が叫んだコトをそのまま繰り返して叫んでいたら、スタッフさんの「もっと頭振って!」という声に、なぜかうちのカントクが一緒に頭を振ってたそうです。さらにラスト10秒で、隣で写真を撮っていたメンバーのポッキーが、「最後、もっと手を出して!」という声になぜか反応してボタンをカシャカシャカシャカシャと連打してました。君たちが頭振ったり手を出したりしてどうすんねん(笑)まあ、Kチャンと一緒に戦っていたということで、そのへんの愛を受け取ってくださいね。試合はKチャンが見事プロ初勝利を飾りましたが、ほんまにめっちゃめちゃカッコ良かったです!うちのチームにこんなメンバーがいるのは自慢ですよね。これかも応援してるので頑張ってください!

導かれるがままに

毎年7月は、仕事中に宇宙と交信できるほどヒマなんですが、なぜか繁忙期以上に忙しくなってます。帰宅するのが夜9時10時なので、最近夜はスーパーで惣菜を買って食べてるんですが、うちの近所にはスーパーが2つあるんです。ひとつをスーパーAとすると徒歩30秒くらいのところにあります。もうひとつをスーパーBとすると5分くらいの場所にあります。ところがスーパーAは夜9時をすぎると惣菜がほぼ完売してしまうんです。そんなこともあって、このところは少し遠いスーパーB に寄って食事を買っていました。ところが昨日、帰りが10時くらいになったんですが、帰宅途中の道でいつも長時間待たされる信号がすべて青だったんです!こんなミラクルもあるのかと不思議に思いながら自転車をこいでいたんですが、その先を進むとスーパーAがあるんですよ。これだけ何かに導かれているということは、今日はスーパーAにもゴージャスな惣菜が残っているかもしれない!そうだ、きっとそうだ!これはカミサマの導きだ!と思って、スーパーAに駆け込んだら、いつもどおり惣菜は完売されてました。…人生において「ひょっとして」なんてことはあり得ない。カミサマの導きもただの偶然の重なりなのかもしれない。信じていいのはおのれの経験値のみ!ということが、お惣菜を通してよくわかりました。みなさんも、「青信号の連鎖」に過度な期待をするはやめましょう。

満員御礼

最近ですね、行きつけのバッティングセンターがやたらと混んでいるんです。去年までは、いつ行ってもほぼ私の貸し切り状態で、何打席も連続で打てたんですが、このごろは何人も待っていてなかなかケージが空きません。なぜ?どうして?と思って、「最近お客さん増えたやん」と店長に聞くと「そんなことない、前と変わらん。来る時間帯が悪いんや」と言い張るんですよ。ほんまかと思って、3週間くらい行く時間を変えてほぼ毎日通ってみたんですが、それでもやっぱり混んでいるんです。これはひょっとしてお店が繁盛してるんじゃないでしょうかね。いや、店長のところが儲かるのは全然いいことなんですけど、私が行くたびに待ち時間が増えているというのもちょっとした問題になってます。ただ、店長が言うには「昔はもっと多かった」そうで、この程度のお客さんの入りでは繁盛してるとは言いがたいようです。以前は、会社帰りにいろんな草野球チームの人がバッティングセンターで待ち合わせをして、おしゃべりをして、何打席か打った後にみんなで飲みにいく、ということが毎週のようにあったみたいですよ。なんかめっちゃうらやましい話ですが、今はそれがなくなってしまってずいぶん寂しくなったとか。もし自分たちも家が近所だったら、店長のお店がアッフェで生計を立てられるくらいエンドレスにそんな生活しそうですね。なんか楽しそうなので、いつかアッフェ部員を住吉区に民族大移動させてやろう。さあみんな!南大阪にカモン!!

ミエナイチカラ?

もう今年も、半年過ぎてしまったのかと思いますね。今年は働きっぱなしで何ひとつできていないです。神様、私に野球をする時間と、チームに関わる時間と、連盟に関わる時間をもっとください。やりたいことがたくさんあるのに、仕事でエネルギーを根こそぎもっていかれてしまうのはもったいない。というワケで6月も繁忙期だったので、気力も体力もカッスカスになってしまいましたが、忙しい中でも救われるなあと感じたことがいくつかありました。最近、メンバー募集でたくさんの見学者の方が来てくれたんですが、「本当に楽しいチームですね」と言っていただけることが増えたんですよ。全国大会出場は逃すし、2部に降格だし、一生懸命やってるけど結果が出ないというチーム状況なのに、そう言っていただけると本当に嬉しいですよね。ちょっと自信なくしかけてた時に、救われた気持ちになりました。けっこうなドン底にいるのに、真剣で楽しくて魅力的と言ってもらえるんですから、自分たちでは気づかない底ヂカラみたいなものがあるんでしょうか。秋にはそのミエナイチカラで関西女子野球界の勢力分布図を塗り替えにいきましょう!!ところで、全国大会の組み合わせも決まり、日本の女子軟式野球界も盛り上がっているようですが、全国大会に行けない我々は悶絶するほど悔しいので、同じ日程でアッフェ単体の「裏」全国大会を開催します!会場はもうおさえましたよ。東京で盛り上がる以上に、大阪で勝手に盛り上がってやる!ご期待ください(笑)

ただでは起きないぞ

そろそろ重苦しい記述から通常モードに書き変えなければと思いつつ、忙しくて遅刻届すら書くヒマがありませんでした。試合後は、あんだけ勝つ!って書いておいてなんなんじゃ!って言われると思ってたのに、案外みんな気を遣ってくれて逆に申し訳なかったです(笑)いや〜、勝負事のときに「勝つ!」って言い続けるとそれが本当になるって教えてもらったので連呼してたんですが、うちのチームの素行が悪かったためか、今回は神様がそのルールを適用してくれなかったみたいです。でも、それもこれも本当に何か意味のあることだと思うので、前向きに取り組んでいきたいですね。しかもこんな状況なのに、見学者さんもたくさん来てくれるし、入部してくれる人も出てきたし、本当にありがたい限りです!!下克上に向けて、みなさんのお力を貸してくださいね。そんなワケで来年からは2部スタートとなりますが、2部の連盟スタッフさんは優秀な方がそろっているので、一緒にツルんで何かおもしろいことができそうです。若くて元気な選手も多いですしね、今までにないことができそうな気がするんですよね。だからと言って何も具体的なことは浮かんでいませんが、また副理事長たちと悪だくみをしたいと思います。あと、今年は全国大会にも参加できないんですよね。なので、東京で全国大会をやっている期間、腹いせにこっちでアッフェ単独の全国大会を勝手に開催してやろうと思います(笑)全国大会の裏フェスですね。転んでもめげないし、タダでは起きないぞ。小さなことを必要以上に盛り上げてみせるので、ぜひご注目ください!

6月7日

試合から数日経ちましたが、悔しい気持ちと次に向かおうという気持ちが入り混じった感じですね。入替戦敗退、2部降格です。
ここ数ヶ月、かなり厳しい運営状況の中で、チームも私ももうこれ以上はないというくらいできることをやり尽くしたつもりでした。それでも負け続けるということが、私にはどうしても理解できなかったんです。なんで勝てない、どこがいけない、あと何をしたらいい、という感じでした。
でも2日前、試合中の写真をもらって、改めてみんなの姿を見ていたときに、「めっちゃいいメンツそろってるやん」とふと思ったんですよ。ほんま手前味噌で恐縮ですが、私にとっては自慢のチームで、自慢の連中です。そうだったはずなのに、苦しい状況が続くうち、どこかでそれを思い出せなくなってしまった。もしかして足りなかったのは、一緒にやってる連中を、自分たちのチームを、心の底から信じて誇りに思える気持ちだったのかもしれません。
でも、負けることも、そこで気づくことも、這い上がることも、全部含めて「野球」なんですよね。この歳になって、眠れないくらい悔しい思いをして、若い人と一緒になってまた新たに目指せるものがあるなんて、こんな幸せなことはないです。まずは今大会を一緒に戦ったメンバー全員に、心からありがとうと言いたいです。
そして試合後に、たくさんの方から激励の言葉をいただきましたが、苦しいときに自分たちを支えてくれている人がこんなにもいるということがわかって、胸がいっぱいになりました。みなさん本当は、ずっとそばで見ててくれてた人たちばかりですよね。
最初は、ここまで努力してもなぜこんな状況になるかわからなかったんですが、今はこの現状で自分が何を問われていたのか、答えが出せそうです。そして、また迷ったとき、前に進めなくなったときは、この日を思い出しましょう。改めて6月7日が始まりです!感謝の気持ちと誇りを胸にもう一度、自分たちのチームが最高だということを今ここから証明しにいきましょう!

証 明

このごろ毎日毎日、仕事と野球に追われ倒しています。なんでこんな忙しいんでしょうね、我ながら不思議な人生です。ところで先日、メンバーのポッキーが「ホームページで去年の全国大会の写真集を見てたんですが、今年はもうコレがないんですね」と話してました。「写真集の一番最後に集合写真があって、『必ずみんなで江戸川区球場に戻ってきましょう』って書いてあるのを見て、ああ、もうそれもないんだなと思って…」とさびしそうに言ってました。うん。そうですね。今年はそれもありません。改めていま私たちがいる場所がそこで、気づくこともたくさんありますね。
「何のために自分の時間を削って野球をして、何のために勝とうとするのか」、昔あれこれ考えたことがあったんですが、それはたぶんね、自分たちがやってきたことや、自分たちの仲間が最高だということを証明するためです。みんなはこのチームが好きでしょう?メンバーのことも好きでしょう?アッフェはめっちゃ楽しくて、案外がんばり屋さんで、バカみたいに野球が好きで、魅力的な連中でいっぱいだとみんな知ってるはずです。だから負けると悔しいし、このチームはもっとすばらしいんだとたくさんの人にわかってほしい。そのために勝つんです。勝って自分たちのチームが最高だと証明するんです。全国大会での優勝はその最たるものですね。だから証明しにいきましょう!6月7日はその始まりです。今年は少し遠回りをしますが、間違いなく私たちは江戸川のグラウンドに戻ります。明後日は、来れる人も来れない人も気持ちをひとつに所属メンバー全員で戦いましょう!

それだけでスゴイこと

ここ10日ほど学生時代のように毎日練習しています。バッセンに通ったり、会社や家でトレーニングしたり、なんか楽しくてたまらないです!次の試合のため、この3週間は何が何でも練習しようと始めたんですが、やればやるほど変わっていきますね。ところが、気持ちが乗ってるときに限って残業続きで、なかなか思うように練習ができません。社会人で高いモチベーションを保ちながらスポーツをするということはほんまタイヘンだなと、今さらながらに思いました。それでもみんな、ちゃんとやってるんですよね。仕事、学業、主婦業…、みんなそれぞれ限られた時間の中から、できる分を野球やチームのために費やしているワケですが、でもやってる本人たちはそれがスゴイことだとは思ってなかったりします。本当はなかなかできることじゃないんですけどね。改めて考えると、こんなにも高いモチベーションの連中と、自分は一緒に野球をやってるんだなと思います。でもこんな野球バカのいいチームが、こんなところでくすぶっててはダメでしょう。何度も言いますが、次の試合、必ず勝ちましょう。平日、自分がバットを振ってるとき、きっとチームの誰かも振っています。わずか10分の練習かもしれませんが、その積み重ねが勝利を呼び込みます。「あ〜、今日は練習できんかった」と悔やむ気持ちが、必ず勝利につながります。今の自分には、あの武蔵谷のグラウンドでダイヤモンドを何度も回るうちのメンバーの姿しか想像できません。私は、自分のこともみんなのことも信じて疑いません。あと1週間、最高の答えを出せるようにがんばりましょう!

アカウンタビリティ

日を追うごとに、試合に負けた悔しさや全国大会出場を逃したもどかしさが強くなっていきますね。関西大会1部リーグ全敗でした。さらに全国大会出場枠からの落選、連続出場記録ストップ、2部リーグ降格の危機、これが私たちチームに関わる全員が取り組んできたことのありのままの結果です。ただ、そうだとしても正面から受け止め、向き合える強さを持ちましょう。うまくいかないときにこそ、私たちの真価が問われます。心理学の用語に「アカウンタビリティ」というものがあります。これは『今起きている状況は、すべて自分の責任である』という考え方です。一見ちょっと厳しい考え方に思えるんですが、自分を戒めるという意味ではなくて、うまくいかない状況を誰かや何かのせいにしないで自分から積極的に問題を解決していこう、という考え方です。今まさにうちのチームは崖っぷちだと思うんですが、メンバーひとりひとりがチームとどう関わっていくのか、野球に対してどう取り組んでいくのか、もう一度考える機会なんだと思うんですよ。そして、毎年出場できていた全国大会、1部リーグでの関西大会、今まで当たり前だと思っていたことが当たり前ではなくなったとき、私も含めみんなが何に気づくのか、どう変わるのか、問われているときだと思います。「うまくいかないことを誰かや何かのせいにしない。努力する。結果を出す」。6月7日が1部2部のリーグ入れ替え戦ですが、私たちは必ず「1部リーグ残留」という結果を出します。来年も1部リーグで全国大会出場を目指します。そう確信できるほどの努力をして、強い気持ちで試合に臨みます。あと3週間、自分に問われていることの答えを出しに行きましょう!