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卒業文集

2〜3月はおもっくそ繁忙期で、ここのところ家でも会社でも昭和50年代の松田聖子くらい分刻みのスケジュールで生活しています。で、この時期は卒業文集を作る仕事も多いんですが、私が担当している学校でちょっとユニークな学校があります。通信制の高校なのですが通学部もあって、諸事情で他の高校を中退した子や中学時代に不登校だった子などが多く通う学校です。最初は、ここの生徒さんはいろいろ辛いことがあってこの学校にたどり着いたんだろうと思ってたんですが、その卒業文集がいつも明るくて「感謝」の言葉で埋め尽くされているんです。友だち、親、先生、学校…あらゆる人への感謝の気持ちで溢れかえっていて、つたない文面ですがこんなにも心を打つ文章にはなかなか出会えません。自分の高校時代、こんなにも感謝の気持ちをもって生きていなかったなあと思うと、彼らはきっと若くしていろんなことを乗り越えてきたんだろうと想像できます。授業の内容も単位の取得方法もかなりユニークな学校ですが、いろんな事情で進学をあきらめかけていた若い人たちが、学校という枠にとらわれず、将来へ希望を持って進める場所なんだなと思いました。ただ、『私はこのまま高校にも行けず終わっていくんだと思ってました』という言葉もたくさんあって、中学生をそんな気持ちにさせる現状もあるのかと思うと、やりきれなかったです。こんなにも優秀で若い人たちが絶望しなくていい「学びの場所」が、もっといろんな形でたくさんあればいいですね。もっとガンバろう、日本。