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リバ・ロス

今週末でようやく繁忙期の任務を終えましたが、今年は相当きつかったです。もうさ、若くないから深夜残業の連発はココロとカラダがもたない!っていう感じの1ヶ月でしたが、この間、唯一の救いだったのがドラマ「リーバス」。これ、面白かったですよね!ミステリーなのに肉厚な人間ドラマが魅力的で引き込まれました。特に最終回の片平なぎさの演技が圧巻で、子どもの頃に長手袋をみつけるたびに「スチュワーデス物語ごっこ」をしたことを反省しています(笑)本当にいい女優さんですよ。で、このドラマは、加害者も被害者も「罪」とどう向き合うかがテーマだったと思うんです。犯人は誰?というのに加えて、彼らは自分たちの罪と向き合えるのか?という部分が、さらに視聴者を引きつけた理由なのかもしれません。象徴的だったのが主人公の深瀬くんと恋人の美穂ちゃんの関係ですよね。人は誰しも、自分が選んだ人が勇敢であってほしいと思うものです。自分の弱さやずるさ、あるいは人を傷つけたことや傷つけられたことに対して、最後の最後には勇気を持って正面から向き合える、そんな人であってほしいのです。ドラマの中で美穂ちゃんが、自分の罪から逃げようとする深瀬くんに「本当にそれでいいの?」と問いただすシーンは、いろんな想いがあったにせよ、自分が選んだ人がそうであってほしいと願ったからだと、勝手に解釈しています。そして美穂ちゃん自身も、自分の傷や罪と対峙していきますが、そうやって主人公たちが勇気を持って自分と向き合っていく姿に心を打たれました。「自分にも他人にも真摯でありたい」そう思うことが、人間の根源的な欲求であってほしいですね。最後に広沢くんのお父さんが言った言葉がもっとも勇敢であったと思いますが、人は「勇気ある許し」の中でしか前に進めないのかもしれません。いろいろと考えさせられるドラマでしたが、もし自分も誰かから選ばれた時はそうでありたいな。とにかく、あとしばらくはリバース・ロスです。